今日は、京都市水道局創設100周年記念の「疎水ウォーキングラリー」に夫婦で参加。
ウォーキングラリーのコースは、浜大津〜蹴上間のおよそ10km。
紅葉が最高の時期の開催でしたが、冬型気圧配置が強まりウォーク途中から雨になったので美しい紅葉を楽しみ切れなかったのは残念。

重度の外反母趾で長距離はおろか中距離のウォークさえできなかった妻が、足底板(そくていばん)の存在を知り使い始めてからかなりの距離が歩けるようになりました。
今日の浜大津〜蹴上のウォークは、その足底板を敷いた靴を履いた妻が結婚以来初挑戦する長い距離のウォーク。
歩き切れるか心配していたんですが、見事に歩き切りました。

高校時代は運動部に籍を置いていた妻は、私よりはるかに長距離を歩ける可能性があります。
外反母趾対策さえかなえば、これから時々は夫婦で長い距離を歩くことも可能。

次の夫婦でのウォークの目標は、来年の2月頃に雪深い余呉湖を一周すること。
積雪期の余呉湖一周ウォークは私は単独で何度も行っていますので、地理や雪の状況などは完全に把握しています。
雪深い余呉湖周辺を夫婦で歩くことをぜひとも実現したいものです。


本日のウオーキング歩数、約25,000歩


2012年12月1日(土)




自宅を出る時間が遅くなり、浜大津の出発場所にはほぼ最後に着いた感じでした。
持参した参加票を係りの人に渡し、腕章と地図などを受け取りあわただしく出発。
浜大津〜蹴上間の疎水沿いは単独で10回以上歩いてコースは熟知していますので、地図は一切見ません。
大津閘門を見ながら、速足で歩きます。



第一トンネル東口付近にクイズラリーの最初のポイントがありました。
そこで、家族連れなどの参加者を何組か発見。
最後尾でなくなったことに少しほっとしながらそそくさと出発。
三井寺に隣接する、紅葉が美しい長等神社前を通過。



小関越えを上り切った峠で、妻に「第一疎水を造る際の目印とした礎石がこの上にある。」などと説明。
そして小関越えを下り、第一トンネルの第一竪坑に到着。
ここ第一竪坑の敷地内は普段は非公開ですが、この日は公然と入ることができます。
ただし竪坑敷地に入り竪坑を間近に見ることができるのは、疎水ウォークラリー参加者限定。
とは言っても、歩いている人はラリー参加者以外は誰もいませんがね。(^_^.)



第一竪坑。
これは第一疎水の完成を早めるためにまず掘られた竪坑で、転落などで多くの犠牲が出る難工事の末に完成しました。
この竪坑を完成させた後、こから蹴上方向と大津方向との二方向にトンネルが掘られました。
また、竪坑からの二方向のトンネル工事と並行して、蹴上側、そして大津側からの双方からもトンネルが掘られました。
つまり、同時に四方向からトンネルが掘り進められたことになります。



第一竪坑の上部。
想像を絶する難工事だったにもかかわらず、竪坑上部にはこのような装飾らしきものも造られていました。
当時の工事関係者の心意気が感じられます。



第一竪坑の上部はかつて木々で覆われていました。
でもそれは今ではこの写真のように、きれいに取り除かれています。
何度目かに来た時に工事が行われているのを目撃しましたが、あるいはこの工事だったのでしょうか。



この竪坑の深さは45メートル。
45メートル下には、第一疎水の水が今でも流れています。



かなりの人数を抜き去り、結構いい順位で藤尾奥町に着きました。
ところが、コース途中で唯一のコンビニでトイレを借りようとした妻が、順番待ちで1時間も並ぶはめに。(+_+)
(トイレに行きたくなかった私はトイレ待ちの行列に並ばなかったんですが、待ち時間が長く待っている間に少々トイレに行きたくなるほど。)
1時間も待っている間に、ごったがえしていたいたコンビニ店内の人が激減。
またずいぶん順位が下がってしまったようです。
でもコンビニにいる人が減ったので、中に用意されている椅子に座ってゆっくりと昼食を摂ることができました。
昼食を摂ってから気を取り直して出発し、第二竪坑の場所を妻に説明するなどややゆっくり目に歩きます。
途中でまた速度を速め順位を上げながら、一灯園前を通過。



疎水沿いの美しい紅葉。
藤尾奥町辺りで降り始めた雨が激しくなってきました。
傘を差しながら歩きます。



紅葉の色が鮮やかなので、雨天にもかかわらず素晴らしい紅葉を楽しむことができラッキー。



諸羽トンネルの蹴上側。
この諸羽トンネルは、湖西線の建設により疎水の水路が付け替えられた際に建設されたもの。



疎水の対岸に、疎水に転落して犠牲になった子ども達のためや子ども達の転落事故を防ぐことを念じて造られた母子地蔵の祠が見えています。
雨が小降りになってきました。



物流の妨げになる柵は、疎水建設当時は設置されていませんでした。
だから、痛ましい子どもの転落事故が何度も起きました。
でもその後、柵が設置され、安全性は格段に高くなりました。
しかし今でも、転落などの事故に備えてこのような安全具が疎水沿いのところどころに設置されています。



雨が更に強く降ってきました。
見事な紅葉を眺めながら歩きますが、激しい雨のため傘から出ているリュックサックはずぶ濡れ状態。



本圀寺付近を通過。



傘を差していても体が濡れるほどの降り方になってきました。
冬型気圧配置が強まったため降り始めた雨ですが、降り方は普通の雨と同じような様子。
前方を歩く妻が、この写真を撮った後で前方を歩く2名を追い越しました。
そんな感じで結構順位が上がっていきます。
別に順位を上げることが目的ではないのですが、スタートしたのがほぼ最後だったので到着は少しでも早い方が嬉しいので・・・・。



天気が良かったら、本当に最高の紅葉ウォッチウォークだったろうなと思います。



「日本最初の鉄筋コンクリート橋」に到着。



現役で活躍する日本最初の鉄筋コンクリート橋を渡ります。
この橋を渡り、コースで最難所の「七福思案処」までの登りに。
と思いきや、コースはそうではありませんでした。
妻のことが心配だったので、ひと安心。



コースは、日本最初の鉄筋コンクリート橋を渡って急坂を上り京都一周トレイルコースの七福思案処を通るものではなく、橋を渡らず日ノ岡付近で三条通りに出て蹴上方向へ向かうものでした。
この日初めて見る地図でそのことを確認した後、三条通りへ。
京阪電鉄・京津線の廃止に伴う三条通りの改修工事完成記念のモニュメントを眺めます。



三条通りの舗石には車石が再利用されていました。



雨が上がりました。
差し始めた午後の日光に三条通りの紅葉が美しく輝きます。



京都って本当にきれいな街だなって改めて感じます。



蹴上浄水場に到着。
敷地内部や資料などを見ながら歩きます。



蹴上浄水場敷地を歩いていて虹を発見。



ズーム。



この写真の方が虹が分かり易いですね。



蹴上浄水場の敷地を出て、インクライン沿いを歩きます。
このインクラインは、16年前に国の史跡に指定されました。



疎水記念館で無事にゴール。
記念品を受け取りUターン。
再びインクライン沿いを歩き、蹴上駅を目指します。



インクライン下の歩行者用トンネル。
見事な「ねじりまんぽ」です。



無事に帰宅。
返却不要だった腕章の写真を撮ります。
返却不要だったこの腕章は、記念として残しておくことにします。



完歩記念でもらった「疎水物語」。
他にも布製の丈夫なバッグも記念品としてもらいました。



天候が悪かったのは少々残念でしたが、それでもとっても楽しいウォークになりました。
また、妻が初めて長距離を歩き切った記念すべき日にもなりました。
ずっと単独で続けてきたウォークですが、これからは時々 妻と共に歩くことができるかも。


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