今日は家族と過ごす日。
でも夕刻に少しだけ宇治公園を歩きました。
歩いた目的は、JR宇治駅に預けてある妻の自転車を取りに行くついでに、普段は観光客が見向きもしないような宇治の風景を観て周ること。
あいにく雲が広がる天候で、しかもそれに加えて夕刻遅く。
風景を観るにはあまりいい条件ではありませんでしたが、それでも宇治の普段とは違った風景を観て少しばかり宇治を見直しました。


本日のウオーキング歩数、約20,000歩。(万歩計を持参せず)。

2012年11月4日(日)



宇治橋通り商店街へ。
中学校の時の同級生の女の子の実家前。
同級生の女の子に家であるここにはよく遊びに来ていましたが、ここ同級生の家はお茶の製造・販売を行っている場所。
素敵な看板が掛けられていますね。



少し歩いて大阪屋マーケットに到着。
ここ大阪屋マーケットは、私が小学生の頃からあったように記憶しています。
レトロチックな建物は、昭和30年代という日本がまだ敗戦の痛手から完全に立ち直っていない時代の雰囲気を漂わせています。



宇治にあるのになぜ大阪屋マーケットなのか・・・・・?!
全く不明。
でも、宇治にまだスーパーどころか大きな店がなかった頃には、こうした小売市場を見て「すごいな」と感じたものです。
これは「宇治近代化遺産」(なんてものはありませんが)に指定してもおかしくない貴重な建物だと思います。



大阪屋マーケットから少しだけ宇治川方向に歩いたところにある医院。
これまた驚くほどレトロチックな雰囲気が漂っています。
遠くに行った時にこんな建物の医院を見かけると珍しくて写真を撮りますが、地元・宇治にあるのであまり気にとめていませんでした。
「灯台下暗し」ですね。



「宇治七名水」のひとつである公文水の名前が刻まれた石碑。
宇治七名水を探すウォークをかつてしたことがありますが、七名水の場所は全てわかったものの今でも水が湧いているのは宇治上神社境内の桐原水だけでした。
残念ながら、この公文水ももうとっくに枯れてしまいました。



橋姫神社に到着。
貴船神社、五条の命婦(みょうぶ)稲荷、そしてここ橋姫神社は、「丑の刻参り」でミステリアスなつながりがあります。



橋姫神社境内の立札。
丑の刻参りなんか比較にならない圧倒的に邪悪で危険な原発。
その原発が、高濃度の放射性廃棄物の処理方法が全くないまま、原発事故後も再び稼働を始めました。
未来への展望が全くないままに原発を再稼働させた政治家、経済界、そして電力会社。
彼らの精神構造を疑います。
「今さえよければそれでいい。」という情けない発想を日本人はいつから持つようになったのでしょうか。
ため息が出ます。



橋姫神社近くの民家。
昭和中期の雰囲気を存分に発散しています。






こんな窓がありました。
いいですねえ・・・。



白壁のお茶の販売店。
こんなのもきれいでいいですね。



白壁のお茶の販売店の隣の建物。
私個人としては、お茶の販売店よりこちらの建物の方により強い興味を感じます。



縣神社の裏側。
普段あまりこの角度から縣神社をじっくりと眺めることはありません。



縣神社境内から少しだけ離れた場所のブロックの擁壁。
かつては縣神社の石垣だったような石が残っていました。



これもそのひとつです。



これも。
「縣祭りは大阪の祭りだ」とよく言われますが、確かにそんな感じがする内容が彫られています。



世界文化遺産である平等院の裏手の辺りの道路。
道幅は1メートル余り。
条里制の名残と思われる狭い道に興味を惹かれます。



平等院鳳凰堂のいくつか後ろにある建物の背面。
こんな角度から世界文化遺産境内を眺めるのも乙なもの。



付近の民家前にはこんな常夜灯が。



常夜灯の横には石地蔵。
この辺りにはまだ古い時代の雰囲気が色濃く残っています。



常夜灯や石地蔵が真ん前の道路。
アスファルト舗装の部分は旧道部分だと思われますが、狭いところでは幅が1メートルもありません。
昔のような人が行きかうだけの道ならこの幅で十分だったんでしょうね。
アスファルト舗装以外は溝蓋が新しく設置してあり、小型の車なら通行可能な幅になっています。



平等院山門前へ。
普段はわざわざ見ない石碑を眺めます。



宇治川左岸堤防に上がりました。



宇治川左岸道路沿いに「塔の島第二排水機場」がありました。



排水機場の裏手には、宇治川の水位計が。



係留されている観光船の近くをカモが優雅に泳いでいました。



喜撰橋を渡り、塔の島へ。
塔の島最南端。
宇治川が増水すると、真っ先に水没する部分です。



塔の島の北側にある橘島へ。
詩碑がありました。



詩碑の説明。



塔の島から見る塔の島第二排水機場。



宇治川先陣の碑の横にある石碑。
何と刻まれているかほとんど判読できません。



あまりゆっくりできないので、橘橋を渡って再び宇治川左岸へ。
左岸から宇治橋方向に向けて、何やら工事中でした。



何の工事でしょうか?



帰路に。
少し寄り道をしていたらすっかり暗くなってしまいました。
ごく最近 宇治橋通りが化粧直しをし、電柱が無くなり舗装も変わりました。
新しい店もでき、この時間になると今までとずいぶん異なる雰囲気が漂っていて何だか知らないところに来たかのような錯覚を覚えます。
さて、本日のウォークはこれにておしまい!
今からJR宇治駅に預けてある自転車を取りに行って、そして帰宅します。


歴史が古い宇治。
その気になって少し探せば、とってもレトロなものや興味深い物がいっぱいみつかります。

帰路でずっと緊急車のサイレンが鳴り続けていましたが、帰宅してからニュースで宇治川に夫婦が転落して行方不明になっていることを知りました。
奥さんの方は救助されましたが、ご主人の方は翌日残念ながら冷たい体で発見されました。
水の怖さを改めて認識すると共に、犠牲になられた方のご冥福を心からお祈りします。合掌。





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