今日から二日間の日程で関東地方へ。
まず初日は、東京での用事を済ませた後に南極観測船「宗谷」を見学。
「宗谷」はずっと見たかったのですが、やっとその機会が巡ってきました。


本日のウオーキング歩数、17,050歩。(うちエクササイズウオーク12,643歩)、消費カロリー871kcal、燃焼脂肪量32.7g。



2011年11月20日(日)




京都駅に到着。
N700系「のぞみ」に乗ります。
乗車予定の「のぞみ」がやってきました。



米原を通過。
伊吹山が見えています。
伊吹山は、琵琶湖一周をはじめとしたウォークで何度も何度も近くで見ている山です。



浜名湖を通過。



浜名湖には昨年、「青春18きっぷ」で来ましたねえ・・・。



富士山が見えてきました。
驚いたことに、この時期なのに新雪の積雪がほとんどありません。



東京での用事を終え、モノレール「ゆりかもめ」に乗車。
車窓の外の初めて見る風景が新鮮。



モノレール沿線には様々な施設があります。



「船の科学館」駅に到着。
遅い時刻になりましたが、それゆえ素晴らしい夕景が広がります。



船の科学館の建物。
残念ながら今年の9月30日をもって休館となってしまいました。



南極観測船「宗谷」に向かいます。



遠くからはその大きさがよく分からなかったのですが、近づくにつれてその大きさが迫ってきます。。



船尾に到着。
想像していた大きさよりはるかに巨大です。



いざ乗船!
乗船は船首側からになります。
入場料金は不要ですが、保存協力金として任意の金額を支払い乗船。
まずは甲板めぐり。



救命具に宗谷の歴史を見ます。
塗りなおされましたが、南極観測当時の色そのままです。



ブリッジ。
操舵員らは、ここから氷に覆われた南極の海を見ながら船を進めていたんですね。



東京ベイエリアの素晴らしい夕景。
私の大好きな海の夕景を、これまた大好きな船の上で眺める。
至福の時間です。



船内へ。
テレビドラマ「南極大陸」のパネルが目に飛び込んできました。
そういえば思い出しました。
このドラマ放送が開始されて以来、「宗谷」の来船者数がうなぎ昇りだとか。



ペンギン君の人形がお出迎え。



船内は通路が迷路の様ですが、見学順路があり迷う心配はありません。



この通路を乗組員が走り回っていたんですね。



越冬隊員の屋外での作業服でしょうね。



乗組員室は、当時の雰囲気そのままに保存されています。



順路を回っていると、甲板に出ました。
これはエンジンのようにも見えますが、エンジンは船内にあります。
宗谷は飛行機やヘリを搭載していましたから、あるいはこれはウインチなのかもしれません。
詳細不明。



「シュワッチ」。
ウルトラマンの色に似たスクリュー。
宗谷はソ連から発注された耐氷型貨物船でしたが、国際関係の悪化でソ連に引き渡されず民間の貨物船となりました。
その後海軍の特務艦となり、戦中は測量や輸送業務を担当。
敗戦後は引き上げ船として活躍しました。
そして、海上保安庁の灯台補給船として活躍した後、南極観測船になりました。
南極観測船を経て、最後は海上保安庁の巡視船として北海道で活躍し、1978年に役目を終えました。
その長い活躍を支えたスクリューがこれです。



再び船内へ。






船員の部屋は3人部屋や4人部屋になっています。



冷凍小出し庫。
船首にある大型の冷蔵庫から、当座で使う分だけの肉や野菜などの冷凍食品を小出しした場所です。
今は普通に私たちが使っている冷凍保存食品は、南極観測によって本格的に実用化されたものなのです。
更に言えば、今は普通に建築されているプレハブ住宅も、南極越冬隊が使うために初めて実用化されたものなのです。



エンジン。
2400馬力8気筒です。
建造時の宗谷は蒸気機関でしたが、南極観測船に改造された時にディーゼルエンジンになりました。
このエンジンで2基のスクリューを回していました。



流し場。
宗谷では真水は貴重で、航海中は海水を風呂の水として使用し、南極生活では氷を蒸気で溶かして風呂を沸かしていたそうです。



第6航海科倉庫。
船の航海に必要な、小物類の倉庫です。
主に予備の信号旗や、航海用具の部品類を収納していました。



エンジン煙道。
つまり、煙突です。



所狭しと並ぶ配管類。



「宗谷時代」の防寒着を着た人形。
個室ですので士官用の部屋なのでしょう。



今となっては「軽装」とも思えるこんな服装で、冬の南極の極寒に耐えて活動してきたんでしょうね。
すごいなと思います。



治療室。
一般の治療の他、盲腸程度の手術もここで行われていました。



診察台に横たわる医師と患者の人形。
宗谷には、外科医など複数の医師も乗船していました。



狭い通路。
もっとも、旅客船でも乗組員用の通路は今でもこんな感じで同じように狭いのかもしれません。



順路を回っていると再び甲板に。
先ほど見たウインチを反対側から見ます。



無線室。



外へ。



甲板に出ました。
門型マストが長く伸びています。
南極観測船の時にはクレーンのブームがついていましたが巡視船になった時にブームは撤去され、この門型マストだけが残されました。
間もなく日没を迎える雰囲気。
でも私にはまだ見たいものがあります。



甲板上の錨。



船体後部。
緑の部分は倉庫に通じる開口部があった所で、南極観測船の時代にはそこにセスナ機が露天で積載されていました。



煙突(ファンネル)に青地で描かれているのはコンパスのマーク。
コンパスは「安全な航海の道しるべ」として、海上保安庁のシンボルとなっています。



救命艇。



かなりの大きさ。



様々な活躍をしてきた宗谷ですが、最後の役目だった巡視船時代の誇りを今もこうして燦然と世間に示しているのが嬉しい限り。



宗谷の甲板上から見る東京ベイエリアの夕景。
初めて見ますが、とても素晴らしい風景です。



再び船内へ。
次はブリッジの見学です。



ブリッジのラダー。
三田明が歌った「若い港」の1番の歌詞である「♪明日の潮路は〜 ラッパルま〜かせ」を思い出します。



見学を終え、再び甲板に。
宗谷下船前に、船上から再びベイエリアの夕景を楽しみます。



下船は船尾側からになります。
下船しながら見る夕景。



下船完了。
次は、青函連絡船の羊蹄丸に向かいます。
夕刻の海は本当に素敵。



海上保安庁の巡視船をズーム。



羊蹄丸に到着。
羊蹄丸は宗谷のすぐ横に係留保存されています。



羊蹄丸の説明。
「永久保存」の文字が嬉しい限り。



砲弾のようにも見えるこれは、羊蹄丸のスクリュー。



羊蹄丸。
津軽海峡の青森〜函館間113kmを結ぶ青函連絡船として、1965年から22年間として活躍してきました。
今はここを終の棲家として、係留されています。
残念ながら一般公開は今年(2011年)9月末で終了してしまい、今は内部を見学することはできません。
内部には「青函ワールド」と言って昭和30年代の青森駅や朝市の様子が再現された一角があり、当時の風景や音声を楽しむことができたんですが・・・・。



羊蹄丸の巨大なファンネル。
この羊蹄丸は、廃船処分の実証研究のため愛媛県の団体に無償譲渡され、解体されることが決まっています。
最後の最後まで貢献してくれる羊蹄丸に感謝の念を禁じえません。
ただ。
個人的には、解体でなく「宗谷と同様に永久保存して欲しい」と心から思います。



羊蹄丸の船首部分。



羊蹄丸の向こう側には、水産庁の船が見えています。
漁業取締船の「東光丸」だと思われます。
あまり知られていませんが、外国船を含め漁船の違法操業を取り締まるのは海上保安庁でなく水産庁が主体になります。
ただ、水産庁職員は銃器などの携行を認められていないため、海上保安庁などとの相互に共同・協力を行いながら進められています。



東光丸をズーム。
東光丸は、太平洋・大西洋・インド洋だけでなく荒天の高緯度海域でも活動するため、かなり大きな船で水産庁の船としては最大。
排水量2,071総トン、全長86.9メートル、出力8,000馬力です。
ちなみに。
宗谷が排水量2,224総トン、全長82.3メートル、出力1,450馬力。
羊蹄丸排水量8,311総トン、全長1329メートル出力8,400馬力(エンジン性能としては12,800馬力)。
偶然にも東光丸は、宗谷の船体に羊蹄丸のエンジンを積んだような船なのです。



再び羊蹄丸へ。
沈んでしまった夕日の残照に薄く染まる羊蹄丸のブリッジ。
こんな立派な そして日本の近代史を深く刻む船が、無償譲渡され解体されてしまう。
残念でなりません。



レーダーマスト。



羊蹄丸付近からは対岸のコンテナターミナル付近がよく見えます。



羊蹄丸の救命ボート。



もう少し海を見ながら歩きたいので、羊蹄丸に別れを告げます。
警察船らしきものがありました。



対岸を見ながらテレコムセンター駅方面へ戻ることに。
羊蹄丸からテレコムセンターに向けて歩き始めた時、写真撮影をしている人に気づきました。
それもひと組でなくふた組も。
いずれも「写真撮影許可証」の腕章を巻き、女性を至近から写していました。
ひと組は制服姿の高校生らしき女性を、もうひと組は25歳ほどの女性を撮影していました。
おそらく雑誌か何かの撮影だと思います。
制服姿の女性は普通の高校生の姿かたちでしたが、25歳くらいの女性を見て驚きました。
服装は地味ですが、すごく可愛い顔をしていたからです。
あるいは有名なモデルか芸能人か何かだったのかもしれませんが、芸能界には疎いgodzillaは誰なのかさっぱり分からなかったのが残念。



青海南ふ頭公園を歩きながら、対岸のコンテナターミナルのものと思われる施設をズーム。
何だかジブリ作品の「天空の城ラピュタ」に出てくるロボット兵のようでした。



モノレール「ゆりかもめ」のテレコム駅近くの温泉テーマパーク。
東京には実にいいところがあるんですね。



テレコムセンター展望台に寄ってみましたが、1階にはコスプレ姿の若い男女が500人も溢れていたのでびっくり。
展望台は500円もするので、展望台がある最上階まで上がったのですが結局入りませんでした。
テレコムセンターをあとにして、モノレール「ゆりかもめ」のテレコムセンター駅へ。
今日の行動はここまで。
宿舎である「アワーズ阪急」を目指します。




東京は広いこともあって、実に様々な魅力的な場所があります。
海が素敵なのも東京の魅力。
長女が東京にいるので、これからも何度も東京に行きます。
東京の魅力をこれからも追いたいと思います。



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