今日は、「2010・錦秋の京都」ウォークの第二弾。
東福寺〜永観堂を歩きました。

本日のウオーキング歩数、31,149歩。(うちエクササイズウオーク17,383歩)、消費カロリー1,063kcal。


2010年11月23日(火)




JR奈良線で東福寺駅へ。
電車を降りて、最初の目的地である東福寺に到着。
境内の素晴らしい紅葉が目に飛び込んできました。



目が覚めるほど鮮やかな赤色の紅葉。



予想していたよりも少なめの人出にひと安心。



通天橋を望む。
昨年は紅葉がひどかったので、この場所に来た時に背後から「今年の東福寺の紅葉は外れやなあ・・・・。」などと声が聞こえてきました。
でも今年はここ数年で最高の紅葉。



カエデの紅葉具合は五分を少し越えたって感じですか。



光が当たって輝くカエデの紅葉。



有料ゾーン。
境内の一角には有料ゾーンを見ることができる場所があるのです。



東司(とうす)。
東司というのは便所の建物のことで、この東司は室町時代のものです。
百間便所(百雪隠)と呼ばれ、子ども達は「100人便所」とも呼んでいたとか。



東司の内部。
当時の排泄物は、貴重な有機肥料であり京野菜には欠かせない存在でした。



東福寺境内の五社大明神へ。
お寺の中に神社があるのです。
この五社大明神は、東福寺の鎮守社として石清水八幡、賀茂、稲荷、春日、日吉の五社を祀るので五社明神社と言います。



魔王石(まおういわ)に到着。
この石は、五社大明神の参道脇のこのお堂の中にあります。
魔王石は、牛若丸ゆかりのあの「天狗」と言うか、金星人(牛若丸に剣術を教えたのは実は金星人だったという説もあり。)と言うか、「サナート・クマラ」と言うか、とにかく「魔王」とされるものにいわれがある石なのです。



これが、不思議ないわれのある魔王石。



東福寺をあとに。



東福寺のすぐ南側にある東福寺の搭頭である正覚庵へ。



ちょうどこの日は筆供養の日。



間もなく筆供養が始まる模様。
でも今日は紅葉狩りウォークをするので、残念ながら筆供養を見る時間的余裕がありません。



境内から見る正覚庵の山門。



正覚庵境内の紅葉。



足元の苔の上には落葉した紅葉が。
とっても風情があります。



正覚庵をあとにして東進し、京都一周トレイルコースに入り、御壺瀧大神に到着。



御壺瀧大神の境内にある小さな洞穴。
写真に撮ればカメラのフラッシュが光りこうして内部が写りますが、肉眼では真っ暗な内部は全く見えません。
私はここに何度も来て内部の様子はよく知っているので不安はありませんが、初めてここに来た人はきっと怖いだろうなって思います。



内部へ。
ここ御壺瀧大神とこの洞窟は、昔この辺りに棲んでいた「羅刹(らせつ)」という人肉を喰らう鬼女の棲家であった「羅刹谷」と説明しているサイトがいくつもありますが、そうではありません。
この近くに府立高校がありますが、その高校前の東側あたりから泉涌寺(せんにゅうじ)付近辺りがかつての羅刹谷があった場所にあたると推測されます。
ここ御壺瀧大神には今でも川が流れていますが、羅刹谷があった場所に流れていた川は今はもう存在していないのです。
この洞窟を写していると、女子大学生のグループが境内に降りてきて「ここは何ですか?」と尋ねられたので、ひととおり説明しました。
比叡山からの帰路でここを通りかかり、鬼女にたぶらかされずに無事に下山した僧都恵心・源信は、宇治にある恵心院と関係があるとされ、その人物像は源氏物語の「匂宮」のモデルだともされています。



御壺瀧大神をあとにして京都一周トレイルを北上。
泉涌寺(せんにゅうじ)前を通過。



紅葉の名所である今熊野観音(新那智山)に到着。



今年の紅葉は本当に最高。
以下、今熊野観音の紅葉写真をお楽しみください。












今熊野観音をあとにし、今熊野観音の橋の下をくぐって京都一周トレイルコースを再び北上。
左前方に愛宕山の姿が見えてきました。



落ち葉の絨毯を踏みながらの山道ウォーク。
間もなく車道に出ます。



車道に出ました。
京都一周トレイルとは反対の方向にほんの少しだけ歩き剣神社へ。



剣神社の撫で石。
この石を撫で、その手で体の悪い場所を触ると「ご加護」をいただけるのです。
石を撫でた後、自転車の転倒事故で痛めた右肩と、そして長距離ウォークで痛みが出ることがある両膝を撫でました。



撫で石の説明。



剣神社をあとにして再び京都一周トレイルへ。
本格的な山道に入りました。
京都一周トレイルの道を探していたカップルがいたので道を教えてあげると、2人が私のあとについて来ました。
一瞬、「これから山道に入るので、彼らのためにゆっくりと歩こうか。」とも考えましたが、そんな時間的余裕はないので速歩を続けます。
山道のウォーク途中、こんな案内板が新しく作られているのを見つけました。



山道を汗だくで歩き終え、再び自動車が通る道へ出て、そして国道1号線に到着。
「すく大仏」の石碑が。
そう、京都には奈良のものより大きい大仏がかつては存在していたのです。
でもそのことは、ほとんど知られていません。



国道1号線に突きあたり、1号線の南側歩道を少し西進。
1号線に合流する渋谷街道を横切ってすぐ、国道1号線の下を横切るトンネルへ。



国道1号線を横断する「秘密トンネル」。
じゃなくって地下トンネル。



国道1号線の北側へ。
北側の山を見上げます。
東山連峰の一部です。



清水寺のフリーゲートへ到着



清水寺境内へ入ると、いきなり素晴らしい紅葉が目に飛び込んできました。



素晴らしきかな京都の紅葉。



以下、清水寺の紅葉風景を写真でお楽しみください。









若くて美しい和服姿の女性がいたので「これぞ大和撫子だ。」と思っていると、会話が聞こえてきました。
その言葉は何と!中国語でした。(@_@;)






清水寺境内にある地主(じしゅ)神社へ。



地主神社は恋愛成就の神様がおられます。
その由来は、貴船神社と同じで「丑の刻参り」に関係しています。



私は今更「恋愛成就」は願いませんので、一直線に境内最奥の「おかげ明神」へ。



おかげ明神の奥には古木があります。



その古木にはこんな穴がいくつもあいていますが、これは一体何の穴かと言うと・・・・。



何の穴かというと・・・・。
「おかげ参り」、この「おかげ参り」と言うのは伊勢神宮参拝のことではなく、「丑の刻参り」のこと。
これはその「丑の刻参り」の五寸釘の穴なのです。
屋代本「平家物語・剣之巻」には次のような記述があります。
「長なる髪をば五つに分け、五つの角にぞ造りける。顔には朱を指し、身には丹を塗り、鉄輪を戴きて、三の足には松を燃し、続松を拵へて、両方に火をつけて、口にくはへつつ、夜更け人定まりて後、大和大路へ走り出て……」。
おどろおどろしい光景ですが、宇治の「橋姫」もそれと同じような方法で鬼になり願いを成就させたと伝わります。



「恋占いの石」です
何だか軽いのりの石と言った風情ですがなんのなんの。
この石は縄文時代の遺物だとされている物なのです。



地主神社をあとにして、再び清水寺境内の紅葉をめぐります。






長い階段を下りましょう。



音羽の滝へ。
水を飲むのに使う柄杓は共用で、以前私がここの水を飲んだ時には使おうとした柄杓に真っ赤な口紅がべったりと付着していました。(@_@;)






最高の紅葉!



この茶屋では紅葉を眺めながら軽食を食べることができます。
価格もお手ごろで、月見うどんが600円ほどでした。
そう言えば、時刻はもう1時を大きく過ぎていますが昼食はまだ食べていないなあ・・・。















紅葉が素晴らしかった清水寺をあとに。



清水坂(正確には松原通り)を下り、三年坂(産寧坂)の階段を下るため右折。
清水坂の超混雑ぶりから思えばかなりすいている印象を受けるものの、それでも観光客で混雑する産寧坂。
「この坂で転ぶと3年以内に死ぬ。」と言われたりもするので、慎重に下ります。



漬物屋さんの店先。



清水三年坂美術館に隣接する一角。
自由に入れて、そしてこんな素敵な庭園を見ることができます。



う、うまそう。



とってもいい雰囲気ですが、人が思い切り多いことにややうんざり。



でもいい感じです。



二年坂を下り、少し進んで「京都霊山護国神社」の鳥居下に到着。



鳥居をくぐり、坂を少しだけ上がって京都霊山観音を見ます。



霊山観音を見た後Uターンし、坂を下り再び鳥居下を通過。
円山公園方面を目指します。
体験舞妓さんが前方から3名やって来ました。
か、可愛い〜。♪



銅閣寺(どうかくじ)近くにあり、草わらび餅などが食べられる「洛匠」の美しい庭園。



銅閣寺。
京都の金閣寺や銀閣寺は名ですが、実は京都には「銅閣寺」というものも存在するのです。
ここは今は大雲院と言う寺院ですが、元々は大倉財閥の創始者が別荘として建てたもので、屋根を銅葺きにするなどし金閣寺と銀閣寺に続き「銅閣寺にする。」と位置づけて建築したもの。
この写真は祇園閣ですが、この祇園閣は国登録の有形文化財に指定されています。



円山野外音楽堂前へ。
とっても懐かしい建物。



音楽堂内部。
70年前後の政治の季節には、ここ円山野音では労働者や学生、・市民が頻繁に政治集会を開いていました。
その頃には、私godzillaも汗と涙・時には血さえも ここ円山野音周辺や円山公園・祇園石段下で何度も何度も流していました。
つまりここは、私にとっては決して忘れられない場所。
集会があった時には、ここ円山野外音楽堂内には赤旗が所狭しと林立。
赤鉢巻を締めたり、あるいは色とりどりのヘルメットをかぶった多数の労働者・学生達が座りきれずに立って演説を聴き、空気を震わし地面を震動させると思えるほどの熱気溢れる拍手を繰り返す光景は、今も私の脳裏に深く刻まれています。



数多くの思い出が詰まる野音をあとにしてウォーク再開。
円山公園の外周道路に、とってもレトロなお食事処があるのを発見。



円山公園へ。



円山公園内の素晴らしい紅葉。
ただ数が少なめなので、円山公園は素通りし更に北上。



更に北上。
華頂道路のど真ん中にある、不思議な言い伝えがある「瓜生石」。
この瓜生石は、大昔に落下してきた隕石だとの説もあります。



華頂通りと神宮通りのT字路西北には、知恩院搭頭のひとつである良正院があります。
良正院の一角には「戦友」の歌碑が。
「戦友」は一般的に軍歌だとされますが、私には厭戦歌だと思えます。
歌碑は、敗戦後に占領軍から「軍国調だ。」として何度も破壊を命じられました。
しかし、住職の懸命の努力により碑は破壊されることなく今日に至っています。
石碑は、作詞者の真下飛泉氏がここ良正院に寄宿していたのが縁で、1927年にこの地に立てられました。



まさに、紅葉三昧のウォークになりました。



平安神宮の大鳥居に到着。
ここ三条通りを右折し、少し進んだ神宮道バス停前にあるコンビニを目指します。
そのコンビニにはベンチとテーブルがあるので、カップ麺を買ってからそのテーブルで手作り弁当を食べる予定をしています。



神宮道バス停前のコンビニでかなり遅めの昼食を摂り、ウォーク再開。
岡崎公園の紅葉の鮮やかさが最高。



京都会館近くの風景。



コースとは反対の鴨川方行へ。
夷川疏水発電所へ到着。



コースを逆にここまで来たのは、この風景を観るため。
京都市街地中心部近くとは思えない、なんともレトロチックな風景。



再び岡崎公園へ。
平安神宮前通過。



南禅寺経由で永観堂に行こうと思っていたのですが、ショートカットの道を間違って先に永観堂にに着いてしまいました。
永観堂の有料ゾーンを外側から眺めます。
有料ゾーンの中には入りりません。
私は妻と行動を共にしていない時には、原則的に有料ゾーンには入らないから。
それは、パート勤務や家事に急がしい妻のことを考えてのこと。
妻は、「そんなことはしなくてもいいですよ。」と言ってくれるんですが、自分が決めたことなのでHP開設以来ずっと実行しています。



京都には紅葉の名所が数多くありますが、その紅葉の名所の中でもここ永観堂はトップクラス。



最高の紅葉。



永観堂に隣接する永観堂幼稚園。
あまり知られていませんが、永観堂幼稚園は無料ゾーンとしてはトップクラスの紅葉の名所なのです。



永観堂をあとにして南進。
東山高校の横を流れる疏水。
この流れの上流に琵琶湖疏水の扇ダムがあります。



南禅寺に到着。
ここが今日の最終目的地。
水路閣の赤レンガに黄色い紅葉の色が映えます。



南禅寺の紅葉も永観堂と並んでトップクラス。
ただ、日没が近づくにつれ雲が出てきたので光線具合が今一つ。



山門の向こうに眺める紅葉も乙なもの。



何やら歌碑が。



「この門を入れば 涼風おのずから」と刻まれているようです。。



さて帰路に。
インクライン(傾斜鉄道)線路跡のトンネルをくぐります。



トンネル内部。
らせん状の形状から「ねじりまんぽ」と呼ばれています。



2010年、今年の京都の紅葉は最高!



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